みんなの土地

道路などにも地目の種類があります

道路

街中の道路や公園なども地目は区分されていますが、土地の用途や状態によって種類は変わります。 ここでは、公衆用道路や公園、墓地について解説していきます。

公衆用道路

自動車が走行する道路、人間が歩行する歩道など町の中にはたくさんの道路が ありますがこれらは公衆用道路という地目に分類されます。 道路法でどうなっているかに関係なく道路として使われていれば公衆用道路に なるので、中には個人で所有している土地でも公衆用道路が存在します。 そうは言っても公衆用道路で最も多いのはみんなが通勤や通学に利用している ごく普通の道路が多いでしょうし、どこの県にもあるので物心ついた頃には みんな自然に利用していたと思われます。 自転車に乗るような年齢になればそれまで以上に道路を走る機会も増えますし、 自動車免許を取得したら隣の県の公衆用道路だって年に何度か通行するように なるので、成長するにつれて触れる機会も数も増えるでしょう。 似たような地目には鉄道用地もありこちらは鉄道が走行する線路などが対象に なりますが、線路だけでなく駅など付随する建物や施設までが含まれます。 改札口の地目も鉄道用地になるのですがそのことを不思議がる人もそんなに いないでしょう。

公園

これも特定の者だけが利用するとはならない土地で、公衆のために供することを 目的としている土地は地目では公園に分類されます。 どこの町にもあるありふれた公園、ジャングルジムやシーソー、うんていなどが 設置されているので見間違える人もいないでしょうが、もし分からなければ入り口 に「○○公園」といった表札がないか確認しましょう。 小規模な公園でも名称がわかるようにどこかに施設名が掲げてあるので、人々が 待ちあわせに使う場合にもその名称が使われます。 実際にここでよく遊ぶのは10歳にも満たないお子様が大部分で、そのお供に両親 のうちどちらかが立ち会うこともありますが遊具で遊ぶの時間は子供の方が多く、 付添い人はそれを暖かく見守るのがメインになります。 シーソーで一方に子供、もう一方にその親が座ったら高確率で子供は浮いてしまい ますし、体の小さな子供でなければ楽しめない遊具も多いのでそれも当然です。 こうした遊具が設置されていても、それが学校なら学校用地となります。 学校用地は校舎や校庭など学校の施設や敷地全てを指します。

墓地

お墓のある場所は地目では墓地に分類されます。 ですが住宅の庭にペットのお墓があっても墓地ではなく、そこは宅地になるので 墓イコール墓地という式にはなりません。 人の遺骨を埋める場所ですが「遺骨を埋めてあるから墓地」と考えずに「墓地に 遺骨を埋める」と考えれば分かりやすいでしょう。 前者の考え方だと人類が誕生してから今まで一度も骨を埋められていない土地は ほとんどなさそうですし、日本中が墓地になってしまいます。 骨を埋めるための土地を墓地とする、そのほうがしっくりきます。 近いものにお寺や神社がありますが、こちらは境内地に分類されます。 神社やお寺の境内に属する全ての土地が境内地になり、本殿だけでなく本堂や 社務所、教団事務所も含まれます。 庫裏や参道も当然境内地となるので、大きな神社だと結構広い範囲になりそうです。