土地の地目

宅地とはどんな土地なのでしょうか

土地の地目イメージ

実際の地目と登記上の地目が違っている場合も多くあります。 土地を売買するときに、現地を自分の目で確かめることはとても重要です。 ここでは土地の地目の種類について紹介します。

宅地

地目で宅地に分類される不動産は人間が暮らすための建物が建っている土地に なりますが、細かく説明するとその敷地も含まれますしその住宅を維持するのに 必要な土地も宅地に分類されます。 家庭菜園や芝生の敷詰められたお庭には建物は建っていませんが宅地として扱う ことになるのですが、そこに違和感を感じる人もいないでしょう。 どんなに広いガーデンでも、住宅よりもお金がかかっていそうなエクステリアが 設置されていても、地目は宅地になるのです。 道路と敷地の境目には外構の塀などが設置されているでしょうが、その内側は たいてい宅地になると認識しておけば間違いないと思います。 家庭菜園をしている、程度ならガーデンと考えてもよさそうですが、農業を営んで おり畑でダイコンやゴマを育成していて市場に出荷している規模になったら、 そこは宅地ではなくなる場合もありそうですので全てのケースで敷地内は宅地 である、と言い切ることはできません。 同じように植木なら宅地でオッケーですが、森は宅地には入りません。

畑・田

ではダイコンや白菜、人参やゴマ、ブルーベリーやミカンや真っ赤な林檎、ネギや ハロウィンに大活躍する南瓜、夏にみんなに割られる西瓜を育てている土地は地目 ではどれに分類されるのかといえば、ストレートに畑です。 用水を使わないことが条件になっているので水田は含まれず、ほぼ米以外の農作に 使われる土地が畑に該当します。 子供が嫌いなピーマンもお庭の一角で育てて収穫されたらその日のうちに食卓に 並べられるようなら家庭菜園と判断してもいいでしょうが、そうしたことで収入 を得て生計を立てているのなら農家とみなされ、ピーマンが採れる土地は畑に 分類されるのも自然なことです。 なぜ水田は地目上畑にならないのか、その理由は簡単で用水を使って耕作する土地 は「田」に分類されるからです。 同じ農業でも用水を使うかどうかで地目は分けられるので、稲作をしている土地は 畑にはならないのです。

牧場

農業ではなく牧場に使用される土地は、地目はそのまんま「牧場」になります。 これは動物を放牧している土地だけでなくその獣畜のための建物も含み、馬や 牛が寝泊りする建造物は宅地でなく牧場となります。 日中外で過ごす場所だけでなく日が暮れてから過ごす牛舎も牧場の施設とする のが当たり前のことなので、全てをひっくるめて地目は牧場です。 都心部にはあまりない地目でそう頻繁に売買されることもないでしょうから、 アパート探しに不動産会社へ行ったら牧場のチラシををみかけた、なんてことも そうなさそうですし所有者もかなり限定されるでしょう。 多くの羊を飼っている人、牛や豚を育てている人とその事業に携わる人、その親族 や相続人くらいしか牧場を手に入れることはなさそうです。 ですがひょっとしたら脱サラして田舎でのんびり豚を見ながら生活したい、と夢想 する中高年もいるでしょうし、一般人でも牧場と言う地目を知っておくべきです。